動物の足というとどんな足を思い浮かべるでしょうか?
多分犬猫の肉球や、馬の蹄や、羊のヒズメなど沢山あります。実は動物の足ってとても多機能でカッコ良いのですが、メリット・デメリットがはっきりしています。
猫の肉球気持ちがいいですよね。猫の肉球だけでもだいぶ機能が違うんです。
どの動物の足が最強のなのか今回は動物の脚について書いていきたいと思います。
動物の足【まとめ】4種類の特徴とメリットデメリット
動物の脚の作り方には大きく4つに分かれています。個々にそこからまた別れますが、動物の脚の作りは4種類になります。
まずは動物のアシを4つに分類をしていきます。
1、蹠行型(せきこう型)、足をぺったり地面につける足になります。
2、蹄行型(ていこう型)、蹄のあるタイプの足、奇蹄目・偶蹄目が入ります。
3、趾行型(しこう型)、肉球のある足になります。猫・犬になります。
4、鰭足型(ひれあし型)、ヒレのついている動物の足になります。
動物の足の分類はこの4種類あります。
それぞれの動物種によってこの型は異なり、それぞれの足にメリット、デメリットがあります。
これから、代表的な動物をあげながら足の作りのメリット・デメリットを説明していきます。
どうぶつのアシ【蹠行型】大地を足の裏全面で受け止める
まず蹠行型(せきこうがた)の説明ですが、蹠という漢字が難しいから説明します。
蹠(あなうら):とは、あ(足)・な(の)・うら(裏)=足の裏昔の言い方になります。
蹠(あしうら)この字だけで、足裏といいます。ネットで検索するとき「あしうら」だけで出てきます。検索してみてください。
さて本題に入ります。蹠行型(せきこうがた)とは動物の中で限られた種類になります。人で言うと踵(かかと)を含んだ足裏全体を使って歩行する動物の足になります。
なので手のひら・足の裏などつま先から踵の全て着いて歩く動物は全てを蹠行動物(plantigrade)と呼びます。
踵を使い、足裏全体を地面につけるため、直立時の安定性がよいのがメリットになります。したがって、四足歩行をする動物でも、直立する姿勢を常用する動物に見られます。
ベッタリ足が地面に付いているから足が遅い事がデメリットになります。
よく立った姿勢をとるイヌやネコにもよく見られます。趾行動物の仲間も後脚で直立することができますが、不安定な状況になるので、犬・猫は蹠行動物とは言えなのです。
蹠行動物の場合は爪先立ちで肉球です。どうやっても不安定になります。
代表動物:ヒト・サル・チンパンジー・ゴリラ・オラウータン・クマ・ネズミ・パンダ・コアラ・など色々出てきてきます。
・足と地面との接地面積が大きく、安定して加重がかかる。
・安定しているため後ろ足で立ち上がることができる。
・立った状態で前肢を自由に動かすことができる。
・前肢が器用(物が掴める。口に食べ物を運べる。)
・走るのに適さないため足が遅い。(4足歩行でクマは時速40〜60km/hで走ります。しかし、うさぎは72km/h、狐も65km/hになります。人間から早いと思われても、自然界からは遅いのです。)
人間の足のつくりだと思ってもらえばいいでしょう
かなり特徴的な足の裏ですが、足の裏がぺったり
ツキノワグマの脚
ワオキツネザルの足
デメリットで書いたようにクマは蹠行型の足なのに60km/hで走る事ができます。先ほども書いたように他の動物は足が早いのです。またこのことは日がうところでしっかり書かせていただきます。
動物の脚【趾行型】肉球が愛くるしいが不安定
踵を浮かせた足の作りで、爪先立ちの状態で直立・歩行する動物の事を、趾行動物( digitigrade)と呼びます。
趾行型の動物は肉球を持っています。さらに立ち上がった状態は爪先立ちの状態になります。そのことにより脚全体の長さが保てており、高速での移動において踵が上がっていることにより、最初の移動が有利になります。
そしてこの趾行型動物は休息時には踵を地面につけます。イヌ科もネコ科もそうだが、地上性哺乳類と、すべての鳥類・猛禽類がこれに含まれます。
鳥の脚は沢山あるのでまたの機会に説明させていただきます。
代表動物:イヌ科・ネコ科・ライオン・ユキヒョウ・狼・ピューマ
メリットを箇条書きにすると、少ないですが、説明を付けてとことん掘り下げていきます。
・瞬発力があり走る時の初速は動物の足の中で一番速くなります。
・獲物を捕らえたりするのに便利・ 静かに歩くことができる・ 柔軟
肉球の優れた部分だけピックアップしています。
足からの衝撃を吸収・分散する
ネコちゃんの肉球は弾力性に優れており、衝撃を吸収する機能があります。ネコちゃんが走ったり、高い所から飛び降りたりする際には、肉球がクッションとなって着地したときの衝撃を吸収し、体にかかる負担を軽減してくれるのです。
さらに、肉球は足音を消すのにも役立ちます。ネコちゃんが狩りをする際に、獲物に気づかれないよう近くまで忍び寄ることができるのも、肉球がクッションとなって足音を消してくれるおかげです。
動物の足の肉球で滑り止めになる
ネコちゃんが狭い場所へジャンプしたり、高い所から着地したりする際には、肉球が滑り止めになります。ネコちゃんの肉球には汗腺があり、汗で適度に湿っていることで接地面との摩擦が生まれ、吸い付くように止まることができるのです。
動物の足の裏で体温を調節する
猫科・イヌ科動物は発汗するところが3つに制限されています。そのため肉球は、猫科イヌ科のどうぶつが発汗できる体表では唯一の部分になります。そもそも汗腺があるところは足の裏だけになります。
猫の足の肉球は暑い時、緊張した時に汗をかく事がわかっています。人間と同じです。緊張したり暑かったら汗をかくしかし、猫には足の裏にしか汗はかけないのです。
動物の足で言うと肉球は体温調節を助けている事になっていますが、私は猫科・イヌ科の動物が足の裏に汗をかいているところを見た事がありません。
ある図鑑の情報だと犬猫にも人間と同じようにエクリン腺・アポクリン腺があるようです。肉球にはエクリン腺しか無いようです。
1.エクリン腺
人間では汗を分泌する事によっている体温調節している汗腺になります。
犬猫の肉球にだけエクリン腺が存在するのです。
2.アポクリン腺
人間でアポクリン汗腺が多い場所は顔・後頭部・脇・股・顔にあり、よく汗をかくところに存在し、体臭(加齢臭)・フェロモンが関与されている汗腺になります。
犬と猫にも体全体にアポクリン腺はあるが脂成分が多く、また、体温調節にはあまり関係ないのでしっとりするだけになります。
どちらにしろパンティング(ハアハアしている行動)で体温調節してしまうから肉球には汗をかかないです。
痛みをともなう断熱材
ネコちゃんは裸足で生活するため、肉球には地面の熱さや冷たさから身を守る役割もあります。とはいえ、肉球にも血は通っているため、やけどをしたり凍傷になったりする可能性があります。ネコちゃんが極端に高温の物や冷たい物に触れないよう、注意しましょう。
第二の耳となるセンサー
ネコ科の動物の足の肉球には毛が生えていないことはわかっています。人でも同じ様に足の裏は多くの神経・血管が通っています。
足の裏は触感・感覚が発達しています。猫科の動物の足の裏の肉球はセンサーのようになっており、質感・振動・地面温度を脳に伝えています。
耳からの情報だけでなく、地面からの情報を処理するセンサーになるのです。
感覚器にもなる肉球ですが、猫パンチで大活躍もします。
肉球は滑り止め
猫科の動物は親指が離れているため片手で握って持つことはできないですが、肉球を上手に使うことで、何かを両手でつかんだり、物にしがみついたりすることができます。
肉球はその行為の滑り止めになるのです。
肉球を器用に使ってグルーミングするブラシ代わり
猫科のどうぶつの足には肉球がついています。この肉球ですが、舐めて毛を繕いをする事ができます。自分でグルーミングしている事になります。
キレイ好きは飼い猫だけでなく、猫科の動物にとって大切ま要素になります。猫科の動物でなくても顔の周りである、頭、耳の後ろ・後頭部などを自分で舐めて毛繕いはする事ができないのです。
そこで、よくやるのが、肉球を舐めてからブラシのように頭を撫でているのをみると思います。舌では繕いができないところもきれいに毛繕いをしているのです。
人間で例えるなら、裸足で爪先で立っている状態
人間で言うと裸足で爪先立ちしている状況結構笑えますが、裸足というところがデメリットになります。寒いところではひび割れなど皮膚トラブルが起きます。
裸足で爪先立ちって考えると、確かに不安定なのがよくわかります。
デメリット
動物の足【蹄行型】硬いヒズメは強さの証
蹄行(ていこう)とは、文字通り、蹄(ひづめ)だけ地面に着いており、蹄という爪先だけで立っている動物になります。
さらに言うと蹄行型は2種類あり、奇蹄目・偶蹄目さらに奇蹄目は数種類に分かれます。今度細かく記載します。
代表動物:ウマ・ウシ・鹿・ゾウ・ヤギ・羊・キリン
蹄で立ち、つま先のような状況の足の生物を蹄行動物(unguligrade)と呼美ます。爪先立ちになることで脚全体の長さを稼ぐことができ、特に高速での移動において有利となっている。ウシやウマ、ゾウ、キリンなどの蹄を持つ地上性動物がこれに含まれるています。
メリット
・ 硬い蹄でできており、蹴りは最強
・ 個体差によるが、長時間走れる。
・壁のような場所で生活ができる。
・可動域が限られている。
人間の足で例えるならば、常に爪先だけヒールを履いて立っている状態
動物のアシ最後は【鰭足型】アシカの足か
いきなりダジャレですいません。しかし、鰭足型(ひれあしがた)の代表生物は覚えやすいです。
代表動物:アザラシ・オットセイ・セイウチ
鰭足はアシカ足かオット・セイ(すいません覚えるのにゴロを使っています。)
メリット
・両足フィンを付けている状況で水中では細かく動ける。
海洋生物の鰭足型の動物の泳ぐ速度は、最高遊泳速度を計測することははなり困難ですが図鑑で調べると、アシカ科は26km/h,アザラシ科は時速21km/h、セイウチは時速38km/hになります。また海洋生物で細かく書きます。
デメリット
・陸には上がれるが腹這いでしか上がれない。
・地上だと遅い。(でも地上大好き)
人間の足で例えてみると両手両足にフィンをつけた状態
鰭足型は両手両足にフィンを付けた状態になります。イメージしてもらうとわかるとわかりやすいと思います。
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