今回は絶滅危惧種である動物がどうして密猟によってたくさん殺されているのかを調査して記載しています
動物のツノは、その美しさや薬効(医学的根拠はないそうです。)が信じられていることから、長年にわたり人間による乱獲の対象となってきました。その結果、いくつかの種は絶滅の危機に直面しています。
ここでは、特に角や毛皮の乱獲が主因で危機に瀕している動物たちと、それらが分布している地域を紹介します。
絶滅危惧種の動物「サイ」
サイの見た目はゴツくて硬くて大きくて力も強い体を持つ動物になります。元々臆病な性格と、目が悪いのが弱点です。その角は乱獲の対象となっています。
:被害の原因:
サイの角は主にアジア、特に中国やベトナムで「伝統薬」として需要があります。また、その装飾的価値も高く、違法取引が横行しています。サイの角はケラチンで構成されていますが、科学的には薬効は証明されていません。
サイの角の成分などは下のブログに書いてあります。
動物のツノ【5種類】牛や鹿や羊や山羊やサイやキリンの角の分類
サイのツノの薬効は未だ解明されていません。さいの角
主な分布地:
• アフリカに分布しているのは、 クロサイ、シロサイになります。サハラ南のアフリカ、特に南アフリカ共和国、ケニア、ナミビア
• アジアに分布しているのは、 インドサイ、ジャワサイ、スマトラサイになります。インド、ネパール、インドネシアの一部になります。
:現状:
サイは主にアフリカのクロサイ、シロサイは密猟の乱獲によりその数を大幅に減らしています。サイの仲間で特に数を減らしているのは、ジャワサイやスマトラサイは野生個体数が極めて少なくなっています。
:日本でサイに会える動物園:
日本でサイに会える動物園を掲載しています。調査してわかったこと。
・3種類のサイが同じ動物園にはいないこと。
・2024年に多摩動物園でインドサイの赤ちゃんが産まれ、名前はデコポン。
デコポンは5種類の名前から投票で決まっています。
• 那須サファリパーク(栃木県)
• 群馬サファリパーク(群馬県)
• 東武動物公園(埼玉県)
• 富士サファリパーク(静岡県)
• 伊豆アニマルキングダム(静岡県)
• 上野動物園(東京都)
• よこはま動物園ズーラシア(神奈川県)
• 金沢動物園(神奈川県)
• 東山動植物園(愛知県
• 多摩動物公園(東京都)
• 金沢動物園(神奈川県)
ここでは行ったことのある動物園を記載しています。サイの飼育している動物園をまとめ上げたくなったのでまた後日サイだけを特集した記事を書きたいと思います。
絶滅危惧種の動物「チベットアンテロープ」
アンテロープは、ウシ科に属する偶蹄類の総称で、主にアフリカやアジアに生息しています。体型や大きさは種類によって異なりますが、一般的にしなやかな体つきと長い脚を持ち、俊敏な動きが特徴です。
多くの種が群れを作り、広大な草原や森林、砂漠などさまざまな環境で暮らしています。天敵であるライオンやチーターなどの捕食者から逃れるために、高速で走ったり、素早く方向転換したりする能力を持っています。
また、角を持つ種も多く、特にオスに見られることが一般的です。代表的な種類には、ガゼル、インパラ、クーズー、オリックスなどが含まれます。
:被害の原因:
チルー=チベットアンテロープの毛は「シャトゥーシュ」と呼ばれる高級繊維を作るために乱獲されています。この繊維は非常に滑らかで、軽くてとても暖かいことから、高価なショールなどの素材として取引されています。
(シャトゥーシュの写真などは見つける事はできなかったので高級そうに見えるストールの絵を張っています。)
しかしこのシャトゥーシュは日本に持ち込みこともできない高級繊維・幻のストールだという事がわかりましたので、少しまとめています。
1.ワシントン条約で原則輸入禁止
これがすごいのは輸入はもちろん、おみやげとして海外旅行先で購入したもの持ち込み禁止となります。
ブログで「購入したと書いている人もいます。」
持って日本に入国はできないし、入国した時点で捕まります。
2.日本国内での売買は原則禁止になります。
「種の保存法」:国内希少野生動植物種を捕獲、譲渡、輸出入等した違反者に対し、5年以下の懲役や500万円以下の罰金を科すことを定めています(種の保存法第57条の2)これ、以外に1.種の保存法における罰則 (流通関連のみ). (1)以下の行為をしたものは、懲役1年以下又は100万円以下の罰金 (第58条).
お店に陳列しただけで捕まります。
注意:規制を知らないで購入しても罪に問われます。
日本国内でも起こっていることです。2001年にシャトゥーシュのショールが
都内のブティックで販売されていたことが調査でわかりました。この時、「外為法」及び「種の保存法」違反で関係者が逮捕されています。
時がたったせいか近年、生息国(中国、インド北部、ネパール)以外の地域で日本人をねらったシャトゥーシュのショールの売りこみがなされているとの情報が入っています。
タイのバンコクでの日本人観光客を対象とした高級品店だそうです。
:主な分布地:
• チベット高原(中国、インド北部、ネパール)
:現状:
高級毛織物シャトゥーシュを作るためにチベットアンテロープがかつて年間2万頭も密猟されていたという報告があったそうです。
余談:高級毛織物シャトゥーシュのショールを一枚作るのにチベットアンテロープ3〜4頭分の毛が必要だそうです。ショール作っても国内に持ち込めないんだから絶対買わないようにお願いいたします。
個体数:20世紀前半 約100万頭⇒75,000頭以下(1998)⇒約15万頭 (2006)
近年では保護活動の成果もあり、一部地域で個体数が回復しています。ただし、依然として密猟の脅威は続いています。
:アンテロープに会える動物園:
関東で唯一アンテロープを見ることにできる動物園でもあります。ないとサファリもある動物園です。(そのうち細かく紹介します。)
アドベンチャーワールド
さすがアドベンチャーワールドと言ってもおかしくない。
姫路セントラルパーク
申し訳ない行ったことない動物園そのうちいきます。
九州自然動物公園アフリカンサファリ
めっちゃ行きたい動物園です。唯一九州にあるサファリパークになります。今後まとめて行きたいそのためには行かないとかけません。
(ここの動物園にはファロージカがいます。この鹿ですが、ヘラジカのようなツノを持っており管理者が会いたい動物の一つになります。細かくいうとヘラジカではありませんが、ヘラジカが大好きな管理人の余談です。)
この飼育動物園の検索は日本動物園水族館協会のホームページから検索かけています。
絶滅危惧種の動物の角「オリックス」
:被害の原因:
オリックスの長く美しいツノは、飾りや狩猟トロフィーとして人気があります。一部では儀式や装飾品としても使用されています。
オリックスのツノのトロフィーはとても人気が高いと言っていますが、本物であば30万円以上します。骨と角だけでも10万円以上します。
某有名フリマアプリでも骨と角だけのトロフィーが売っています。また、レプリカでさえも5万円以上します。
: 主な分布地:
• アフリカの砂漠地帯(サハラ砂漠やアラビア半島)
• アラビアオリックスは特にアラビア半島で見られます。
• 現状: アラビアオリックスは一時、野生で絶滅したとされましたが、飼育繁殖と再導入によって個体数が回復しました。それでも密猟のリスクは高いです。
絶滅危惧種の動物の角「マーコール」
• 被害の原因: マーコールの特徴的な螺旋状のツノは、装飾品や薬効があると信じられ、違法取引されています。マーコールも狩猟トロフィーとしても人気があります。
日本ではかなり趣味が悪いですが、海外ではとても人気な動物だそうです。
: 主な分布地:
• ヒマラヤ山脈(パキスタン、インド北部、アフガニスタン)
:現状:
現在はマーコールの個体数は減少しています。しかし、一部の地域では保護プログラムが成果を上げつつあります。
:保護プログラムについての調査:
パキスタンにプログラムの一つがあることがわかっています。
パキスタンのアサドッラー・バサイさんは元々パキスタンのトップシューターだったそうです。今は、スライマン・マーコールと呼ばれる希少なヤギの保護に取り組んでいるそうです。
このマーコールは角が真っ直ぐでかなりレアな山羊になります。狩猟のしすぎで絶滅寸前になってしまったそうです。
バザイさんはパイスタンでは有名なハンターで射撃競技ではパキスタン代表になったこともあるすごい人になります。
そんな人がハンガリーの射撃選手たちに出会い、ライフル銃の代わりにカメラを使って動物を 撮る事を教えられたそうです。 バザイさんは動物を狩るという事よりも写真を撮。
現在、Bazaiと彼のチームはクエッタ近郊の山々でマーコール の保護に励んでいる。彼のチームには元ハンターや野生動物写真家もいる。Bazaiが任務を開始した当時、マーコール は数十頭しか残っていなかった。現在では約2,000頭。
絶滅危惧種の動物の角「セーブルアンテロープ」
被害の原因: セーブルアンテロープのツノは狩猟トロフィーとして需要が高く、違法取引の対象になっています。
とてもかっこいいから調べています。
セーベルアンテロープは、哺乳綱偶蹄目ウシ科に属する動物で、アンテロープの一種になります。
実はオリックス亜科に分類され、アフリカ南東部に生息しています。
同じ属のローンアンテロープが開けた草原を好むのに対し、本種は丘陵地の森林や低木の生えた針葉・落葉混交林、深い草原などに生息し、すみ分けが見られます。
肩高は1.3〜1.38メートル、体重は200〜250キログラム。オス・メスともに角を持ち、特にオスの角は最大で173センチメートルに達します。
通常は8〜20頭の群れで行動しますが、時には80頭以上の大規模な群れを作ることもあります。群れはリーダーのオスを中心に、複数のメスとその子どもたちで構成されます。
主に朝と夕方に草を食べ、夕方には水場へ向かう習性があります。妊娠期間は約270日で、乾季の終わりにあたる1〜2月ごろに1頭の子を出産することが一般的です。
:主な分布地:
• アフリカ南東部(特にモザンビーク、ジンバブエ)アンゴラ
:現状:
野生個体数は7万5000頭いる事がわかっています。さらにその固定数のうち半分は保護区に生息しており、絶滅危惧種の動物ではないです。
ではなぜ絶滅危惧種の動物なのかアンゴラに生息する亜種ジャイアントセーブルアンテロープが絶滅危惧種の動物ってよりか絶滅寸前まできています。
別名オオクロレイヨウは密猟が理由で絶滅寸前にまで行っており、野生種としては、残りがわずか100頭くらいしかいない事がわかっています。現地では保護活動が進められています。
絶滅危惧種の動物から搾取問題の背景と保護活動
ツノや毛皮を狙った密猟や乱獲の背景には、文化的信仰や贅沢品への需要、経済的な利益が深く関係しています。これに対抗するために、以下のような対策が取られています:
1. 国際的な法規制: ワシントン条約(CITES)により、ツノを含む野生生物製品の取引が厳しく規制されています。
2. 保護区の設置: 各国が動物の生息地を保護区として指定し、密猟対策を強化しています。
3. 啓発活動: ツノの違法取引が生態系や動物に与える影響を広く伝え、需要を減らすための活動が行われています。
ツノを持つ動物たちは、進化の過程でその美しい姿を獲得しましたが、人間の欲望によって危機に追いやられています。この問題を解決するには、国際的な協力と地域社会の意識向上が必要不可欠です。
まとめ
ここに書かれている絶滅危惧種の動物は角を持つ絶滅危惧種になり、数種類になります。まだまだたくさんの種類の絶滅危惧種がいます。ユキヒョウ・象・ウミガメ・トラ・センザンコウ・鰻まで絶滅危惧種になっています。
世界の絶滅危惧種の話は遠いものに感じられるかもしれませんが、日本にも多くの絶滅危惧種が存在します。
環境省が発表した「レッドリスト2020」によると、日本国内の絶滅危惧種は3,716種にのぼります。その中には、イリオモテヤマネコ、オオサンショウウオ、トキといった貴重な野生生物も含まれています。
今回は世界の角がある動物の絶滅危惧種を書きたくて書いています。二度と観れなくなってしまう事は世界的な損失につながります。
今後はこのブログの収益の一部を動物を守るために寄付も考えています。今後ともよろしくお願いします。
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